本文へ移動

ブログ

スタッフブログ

起重機船「武蔵」

2020-12-02
現在、会社からほど近い場所で、四国横断自動車道(徳島津田IC~徳島沖洲IC)部分の工事が行われています。
 
徳島津田ICから徳島沖洲ICまでの約2.8kmの区間の中間部分にあたる新町川橋(仮称)は、全長500mあり、支間長250mの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋で、この支間長250mは連続箱桁橋としては国内最大級だそうです。
 
そんな国内最大級のものがこの徳島に設置されるなんてすごいですね。
 
橋桁の架設工事は今年2020年中に4回に分けての実施を予定しているそうで、その作業を行うため、10月1日から深田サルベージ建設(株)が所有する、日本で2番目の吊能力を誇るフローティングクレーン船「武蔵」が徳島港に入港していました。
 
この「武蔵」は3700トンの重量を吊り上げる能力があり、私はこの「武蔵」の存在を、2018年の台風21号の影響でタンカー船が衝突した関空連絡橋の橋桁の復旧作業により知りました。
 
その時の関空連絡橋の付け替える橋桁の大きさは、長さ89.8m、重さ790トン。
 
それを知った時に、こんな大きなものを海上で吊り上げることができる重機が日本にあるのかと驚き、「武蔵」をはじめ起重機船についていくつか調べたことがありました。
 
その「武蔵」が徳島に来て作業をすると聞き、10月18日(土)の朝、第2回目となる橋桁の仮設作業を早朝から一人で見に行きました。
 
今回設置する橋桁のサイズは、長さ156m、重さ2830トンです。重さについては関空連絡橋の3倍以上もあります。
そんなすさまじく大きい橋桁でも、あんな大きなクレーンで吊り上げたらすぐにくっつくものだろうと単純に思っていました。
 
しかし、現地でじーっと橋桁の接続部分を眺めていても、最後の数メートルの世界は全く進んでいるのかわからないほど動きがわかりません。
 
いくら大きな重機や機械を駆使しても、最後の仕上げはやはり人の手作業なんですね。ゆっくりと慎重に大勢の人の手によって一つ一つの作業が行われていました。
 
第3回目となる10月26日(月)の作業も少しだけ会社の人と見に行きましたが、12月5日(土)に行う予定となっている第4回目の中央部の橋桁(長さ161m、重さ2900トン)を架ける最後の工事には、重量4100トンまで吊り上げ可能な国内最大の起重機船「海翔」(寄神建設(株)所有)が来るそうです。
 
なかなかこのような大きな工事は全国でも珍しいと思います。作業は早朝から行われるそうですが、ぜひとも日本の大きな技術の集まる現場を見に行ってみてはいかがでしょうか!
 
https://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/road/b/jigyou/oudan_anann-komatsu/index.html(工事概要:国土交通省四国地方整備局 徳島河川国道事務所資料)
https://www.topics.or.jp/articles/-/434978 (ドローン映像:徳島新聞電子版)
 
気まぐれトラベル子
TOPへ戻る