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台風5号に関する氾濫状況の調査

2017-08-07
        台風5号の進路
        水位観測してます。
最大時間雨量30mm/h、累計雨量115mmくらいでした。
8月7日(月) 台風5号について氾濫状況の調査をしています。
 
河川では、堤防によって守られた人が住んでいる側、家屋などが建っている側を「堤内」、また、堤防の川側を「堤外」と言います。そして、「堤内」の河川の水を内水、「堤外」の水を外水と言います。
 
雨が降ったときの氾濫には二種類あって、「外水氾濫」と「内水氾濫」があります。今回の調査では「内水氾濫」を対象にしています。
 
「外水氾濫」は、大雨などによって川の水が堤防を越えてあふれたり、堤防の土砂が流されて決壊することを言います。
 
「内水氾濫」は、内水の水はけが悪化し、道路、土地、建物などが浸水することを言います。
具体的には、雨の量が側溝・排水路やポンプ施設などの能力を超えて、排水できなくなります。また、支川が本川に合流するところでは、本川の水位が上昇すると、本川の外水が支川側に逆流することもあります。そのために、樋門や排水機場等が設置されます。
 
最近、特に都市型水害と言う言葉をよく聞きますが、その要因として①局所短時間での豪雨(通称:ゲリラ豪雨)の激化や頻度増加、②農地などが開発されて、雨水が浸透しにくいアスファルトやコンクリートに地面が覆われることによる保水機能の低下、③地下利用などによる被害増大などが考えられます。
 
このような所では、降った雨水のほとんどが一気に流れ出して、「内水氾濫」により家屋、地下室などの浸水被害を起こします。
 
今回、調査をした箇所では大きな被害を出すような「内水氾濫」はありませんでしたが、これまでに「内水氾濫」が報告されている箇所で、実際に現地で起こる現象を把握することは非常に大事なことです。被害軽減のための対策をするには、調査結果が対策の検討につながるようにとりまとめなければなりません。
 
ドローン活用担当リーダーより
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