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3次元データ活用は点群だけではない!オープンデータの活用も
今、建設DXでは点群、ドローン、i-Constructionなどがよく聞かれますが、オープンデータも建設DXにおいて効果的な活用基盤です。
公共事業に関わるデータは公共物のため、新たなビジネスの創出や生産性の向上などを目的として、公益や個人情報にかかわらないものはオープンデータ化が進められています。
この4月から、国土地理院では1m標高メッシュをオープンデータとして公開しています。業務の目的によっては、これでコンターを作ってしまえるケースもあるんでは・・・
当社ではまずこの1mメッシュを使って、実施する業務箇所のCS立体図を作成しています。「CS立体図」は、長野県林業総合センターが考案した地形表現図です。
地質業務を長年担当されている何人かにこの1mメッシュで作成したCS立体図をみてもらうと、どの方も「もう地質技術者の地形判読はいらんな・・・」というくらい、わかりやすい地形表現ができているようです。
この間の地元説明会でもCS立体図を使って、集水域と現場の説明をして地権者さんに理解してもらえたそうで、「技術がなくても分かる。地形判読技術がなくても作成できる。」といえます。
1mメッシュはオープンデータなので、CS立体図は業務着手時に作ることができます。しかも熟練技術者でなくても作れます。
CS立体図を業務着手時に持っているのと持っていないのでは業務初期の打合せの密度が全く違うはずです。
加納 和幸
3次元で業務を進めることのメリット
こどもが熱を出して、夕方になって急に翌日仕事を休むことになりました。
休む日は私が説明する予定の地元説明会で、最初から打合せにすべて参加して業務を深く理解しているメンバーが社内にはいません・・・
どうしようと悩んでいたのですが、説明会に同席する予定の三平くんが「説明してみます」とのことで、他の参加メンバー含めて、設計の概要とポイントを説明して任せることになりました。
ここで力を発揮したのが3次元モデルです。
この設計では3次元地形モデルをもとに3次元設計モデルやIFCモデルでモデル構築をしていました。業務仕様にはありませんが、勝手にBIM/CIMをやっていました。
夕方に慌てて説明しましたが3次元データを見るだけでおおよそのイメージがつかめます。2次元だとうまく伝えられなかったかもしれません。
当日の説明会では3次元モデルで説明することで、地元関係者にイメージを伝えることがしやすく、突然寸法が必要になってもモデルから位置関係を測ることができるので、イメージだけでなく数値的な説明も正確にすることができたとのこと。
もちろん説明した内容をしっかり理解できる技術力があり、3次元データの取り扱いに慣れた三平くんだからこそできたことです。
3次元で業務を進めると、このような属人化解消もできるんだと思いました。助け合いながら仕事をするためにも3次元設計は有効です。
※上の3次元モデルは今回の現場のものではありません。
加納 和幸
「SLAMによる業務改善の提案」について説明させていただきました
(社)補償コンサルタント協会四国支部の依頼を受けて、当社が導入したLidarSLAMの実演と、「SLAMによる業務改善の提案」と題して説明をさせていただきました。
SLAMは「自分の位置を決定すること」と「周囲を計測すること」を同時に実現する技術です。
手頃なSLAM計測機械が出始めたことと、令和5年に国土地理院が「LidarSLAM技術を用いた公共測量マニュアル」を公開したことで使いやすくなりました。
実演と言っても、計測は歩くだけです。
機械と計測方法について軽く説明をした後に、数分で協会の入ったビルをぐるり測った後はあらかじめ測っておいたデータを見てもらいました。
それだけではもったいないので、昭和コンサルタントの得意とする3次元データを活用したフロントローディングについて、SLAMの手軽さでさらに効果を上げることができることを説明しました。
このような機会をいただけたことに感謝しております。
加納 和幸
ドローン用レーザーを導入しました!
ドローン用レーザー計測機器のZenmuseL2を導入しました。
当然、測量機器として使うこともできますが、当社では測量機器としてではなく業務プロセスの一つの手段という考えで導入しています。
去年、災害復旧業務を地上レーザー測量、ドローン写真測量と情報共有システムで驚くほどの効率化が達成できたことから、そのプロセスにドローンレーザー測量を組み合わせることでどれだけの効果があるか楽しみにしています。
ということで、まずは使いこなすために、テストして勉強会をしています。その後は実業務でトライ&エラー。
計測そのものはとてもシンプルですが、計測データのでき方を見ると色々ノウハウがありそうです。このような新技術こそ経験の積み重ねが大事だなと改めて思います。
加納 和幸
ドローンの国家資格『無人航空機操縦者技能証明』
2022年12月から無人航空機の制度が新しくなり、ドローンの国家資格ができました。
我が社ではHPで紹介されているように、積極的にドローンを業務に取り入れています。
この春、6名の社員が二等無人航空機操縦士の資格取得に挑戦し、全員が学科試験・実地試験ともに一発で合格することができました。
不慣れな実地試験では無駄に緊張してしまいましたが、筆記試験以上に合格発表後の達成感と開放感が大きかったです。
新しい事に挑戦する楽しさを改めて実感できました。
これからも技術者として地域社会に貢献できるよう、知識と技術を磨いていきます。