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Geminiに被災状況を説明する動画を作らせてみた

2026-07-09
被災状況を生成AIで作ってみました。

具体的には現場の写真をアップして、
「水面の下。洪水時に護岸の足元が洗掘されて、護岸の根切れが発生。根切れから背後の土砂が吸い出され、写真の様な穴が空いたプロセス」
というプロンプトで生成させてみました。

結果、護岸と河床に隙間ができて、その隙間から流れ出すというプロセスはとてもリアルにできているんですが・・・その隙間の空き方が、護岸ごと持ち上がるという普通ではない描写になっています。
また、河床付近に打ち付ける波があるのですが、その上にさらに水面があるという、現実にはありえない描写。
さらに、ブロック積み護岸が途中から現場打ちコンクリートになっています。

そのほかの、河床やブロック、コンクリート、水面、流れ、土砂の流出の描写はとてもリアルです。リアルな分、つっこみどころが強調される出来栄えです。

護岸が持ち上がったり水面が二重になったりするのは、AIが「それっぽい絵」は作れても、護岸が固定物であることや水面が一つであることまでは分かっていないからだと思います。プロンプトを工夫するというより、こういう構造の常識まで自分で言葉にして渡さないといけない、というのが今回の気づきでした。

1年前は生成AIで画像が作れるだけで驚きがあったのに、本当に生成AIサービスの進歩は早いです。
遅れないように、遊び半分でも使っていかないといけませんね。

加納

四国インフラDX人材育成センターに行ってきました

2026-07-08
徳島県ICTアドバイザーのミーティングに隔月で参加しています。今回はミーティングの拡大版として四国インフラDX人材育成センターの体験に行ってきました。

アドバイザーが依頼を受けたとき、ここを紹介することで解決することがあるかもしれない。そのためにも、まず自分たちが知っておこうというのが目的です。

いくつか体験させてもらった中で、意外だったものから書きます。

まずパワーアシストスーツ。着ける前は、重いものが楽に持ち上がる道具だと思っていました。違いました。楽に上がるのではなく、腰に負担のかかる姿勢を取らせない道具でした。パワーで持ち上げてくれるわけではない。だから、山でコンクリート杭を担いで歩けるようになる、という類のものではありませんでした。

立体ディスプレイも見せてもらいました。実はARの導入を検討していたときに一度候補に挙がったのですが、今回あらためて見て、やはり我々が手軽に使える道具ではないなと再確認しました。大きくて高価で、うちの仕事では使いどころが難しい。ARで正解だったと思います。

一方で、これは使えそうだと思ったのがUnreal Engineでの高潮シミュレーションです。ゲームエンジンは自分でも触ったことがあります。業務で作ったデジタルツインの中を、アバターで歩いて回る。こういう使い方なら、うちでも出番がありそうです。

DXの設備以外の施設も見せてもらいました。欠陥のある構造物と、良い構造物の実物を並べて比較できたり、模擬堤防で点検の実習ができたりします。これが、新人が入ったときに一度連れてきたい施設だな、と思った一番の理由でした。

コンサルタントの仕事をしていると、実は、組み上がった鉄筋を実物で見る機会はほとんどありません。まして、間違って組まれた鉄筋を見ることは、もっとない。図面では引いているのに、現物の、しかも失敗した現物を見ないまま設計している、というのが正直なところです。新人のうちにこれを見ておけば、これから仕事で悩むときにイメージが湧きやすいだろうな、と思いました。

加納

海岸・漁港の災害復旧――判断をしてから走ること

2026-07-07
新卒1年目に、海の災害復旧を経験しました。前職での、今とは別の県での話です。

その年は、次の台風が来る前に前の現場を片付けないと追いつかない――そんな年でした。海岸や漁港が、県内のあちこちで被災していました。
片道120km。その頃は毎日、朝は現場へ向かって測量を手伝い、夕方は事務所へ戻って設計をする――そんな毎日でした。

いちばん記憶に残っているのは、上司と初めて現場に行ったときのことです。

その上司は、現場に着いた段階で、もう復旧の工法を決めていました。被災した施設を見て、地形を見て、その場で「ここはこうやって直す」と決めてしまう。後で微調整は入ります。それでも、私が考えていた仕事とは順序が全く違いました。

急いで測量して図面を作って、どう直すかを考えるのではありません。どう直すかを決めてから、作業を進めるのです。
当時の自分は、その順序の意味を言葉にできていませんでした。ただ隣で見ていて、「こういう仕事のやり方ができるようにならないといけない」と思った。それが何なのかは、まだ分かっていませんでした。

その手際は、測量班も同じでした。

現場に着く前に、やることは決まっています。だから現場では、決まっていることをその通りに進めるだけになる。迷いがないから速い。そうやって、1日に数か所の現場をこなしていきました。

海の災害現場は、物理的にアクセスが難しいことも多くあります。陸から近づけない、足場が悪い、潮の時間に縛られる。手間がかかると言われる現場です。それなのに、測量班は、その手間を感じさせませんでした。段取りが先に済んでいるから、現場で立ち止まる時間がなかったのだと思います。

いま振り返ると、これは現場作業の理想形でした。

そして正直に書いておくと、あれほどの現場作業そのものの効率は、設計を本業にしている自分には再現できません。常に測量をしているからこそ、そして先に判断ができる班長がいるからこそできることです
判断を後回しにして急ぐと、急いだ分だけ、あとで戻ってきます。先に決めてしまえば、あとは決めたとおりに動くだけになる。

当時の上司と測量班の仕事からは、今思うと、「判断を先に済ませてしまう」という仕事の順序を教わったのだと思います。

加納

初めてドローンを活用した災害復旧測量設計――主役は3Dではなく、一枚のオルソフォトだった

2026-07-06
これも過去の災害復旧の経験です。当社がドローン写真測量を災害業務に初めて使った案件です。平成30年7月豪雨——倉敷をはじめ西日本の各地に大きな被害を出した、あの雨の災害でした。もう8年前になります。
幅5〜10mほどの渓流から発生した土石流が道路を越流し、半分以上を崩壊させた現場でした。水と土砂が道路の上を越え、路体ごと持っていった。
私たちが現地に入ったときには、崩土はすでに応急対策で除去されていました。それでも、道路を横断する管の裏は大きく崩れ、擁壁の背後から土砂が流出していました。山側の渓流には流出土砂が道路まで溜まり、谷側の斜面は表土が剥ぎ取られて、岩盤が露出している。水と土砂がどこから来て、道路をどう越えて、どこへ抜けていったのか。その経路が、そのまま現場に残っていました。


初めてのドローン写真測量

この業務で、当社として初めて、ドローン写真測量を災害復旧に投入しました。
被災範囲を空から撮影して点群を作り、そこに復旧後の3次元モデルを重ねて、復旧イメージの資料を作る。オルソフォトをベースに、被災状況の説明資料を作る。今の言葉で言えば、ドローン活用・3次元活用をした災害業務の、当社における原型のような仕事です。
ただ、正直に書きます。3次元モデルは、おまけでした。
点群に復旧後のモデルを重ねた復旧イメージは、たしかに見栄えがします。作りながら、新しいことをやっているという手応えも、正直ありました。けれど、本当に効いたのは、そこではありませんでした。


主役はオルソフォトだった

効いたのは、オルソフォトでした。
オルソフォトは、被災状況が包み隠さず表現されたベースマップです。ここが現地写真と決定的に違います。
現地写真は、撮る人が切り取った断片です。どこにレンズを向けるか、どこまでをフレームに入れるかを、撮る側が選んでいる。悪気がなくても、写真は「選べて」しまう。そして受け取る側は、断片をつなぎ合わせて全体を頭の中で組み立てるしかありません。この組み立てが人によってずれるから、被災状況の認識合わせに苦労するのです。

オルソフォトは、選べません。土石流が越えた流路も、崩壊した範囲も、被災していない部分も、全部が一枚の上に、実際の位置関係のまま載っています。専門の図面が読めない人でも、地図として読める。そこに補足の現地写真と説明を加えていくと、「どこで何が起きて、どこまでをどう直すのか」が、一枚の上で語れる資料になりました。
イメージ共有の部分で困ったことは、無かったと記憶しています。


一枚で伝わった協議

それを実感したのは、発注者との協議の場でした。
オルソフォトをベースに説明を始めると、文章や口頭での細かな補足が要りませんでした。渓流のどこから土砂が出て、道路のどこを越えて、どこが崩れているのか。一枚の上を指で追うだけで、状況の共有がすんなり済んでしまった。
被災状況の説明から入るはずだった協議は、実質、「ではどう直すか」の議論から始まりました。断片の写真をめくりながら位置関係を口頭で補っていく、あの手間がまるごと消えていました。
後日談ですが、この事例は説明がしやすかったのか、災害復旧技術講習会の題材として、何年も使われることになりました。


大変さは、変わらなかった

誤解のないように書いておくと、この業務が楽だったわけではありません。
被災状況の調査、復旧工法の検討、設計、査定資料の作成。工程の厳しさも、作業量も、他の災害査定設計業務と変わりませんでした。ドローンを入れたから早く終わった、という話ではないのです。
変わったのは、「伝わらない苦労」が消えたことでした。作業は同じだけ大変でも、認識のずれを埋め直す手戻りと、説明のための説明が要らない。振り返ると、ドローンが最初に解決してくれたのは、測量でも設計でもなく、関係者の間で「見えているもの」を揃えることだったのだと思います。
点群が設計の判断の根拠そのものを支えるようになるのは、もっと後の話です。最初は、共有の道具でした。そこから始まったことを、今の災害復旧業務の現場に立ちながら、思い出しています。

公益社団法人日本測量協会 四国支部より「感謝状」を頂きました!

2026-07-03

2026年7月2日に開催された「日本測量協会 四国支部」の創立五十周年記念式典にて、当社に感謝状を頂きました。特別会員として、長年にわたり支部の発展に貢献してきたことを評価していただけたとのことです。


四国支部の記念すべき50周年という節目に、このような栄えある賞をいただけましたことは、偏に皆様の温かいご支援と、日頃から業務に邁進してくれている社員一人ひとりの努力の賜物であり、深く感謝申し上げます。


測量技術の進歩や社会インフラの整備において、測量業界の果たす役割はますます重要性を増しています。当社は今回の受賞を大きな励みとし、これからも確かな技術と信頼をベースに、四国地方の発展、そして測量業界の未来に貢献できるよう、一層精進してまいります。


今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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