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菓子撒きドローンの事故を受けた規制の変更

2017-11-30
重要
『四日午後二時五分ごろ、岐阜県大垣市郭(くるわ)町の大垣公園で開かれていたイベントで、小型無人機のドローンが墜落し、近くにいた児童ら六人が顔などに軽傷を負った。大垣署は業務上過失傷害の疑いで捜査している。
 
墜落したドローンは直径八十五センチ、高さ五十五センチ、重さ四キロ。イベントを主催した大垣観光協会によると、空中から、あめなどの菓子約百個をまくために飛行中、バランスを崩して高さ十メートルから墜落した。最大一キロまで搭載可能で、菓子の重量は一キロ以下だったという。
 
署によると、負傷したのは同県海津市の女性会社員(48)と小学二年の長男(7つ)、おいの男児(5つ)と、同県瑞穂市の男性会社員(39)と小学四年の長男(10)、小学二年の長女(7つ)の家族連れ二組。それぞれ背中や肩、ひざ、額に擦り傷を負った。当時、周辺には六百人の来場者がいた。
 
協会から委託を受けた同県各務原市のドローン製作会社代表の男性(37)が、国土交通省大阪航空局から飛行許可を受けて操縦していた。
男性は本紙の取材に「二分ほど操縦したら機体が急に、水平方向に流れた。元の位置に戻そうとしたが、あっという間に墜落した。墜落機は十回ほど撮影などに使ってきたが、トラブルはなかった。けがをした方には大変、申し訳ない」と話した。署は男性から事情を聴いている。
 
負傷した女性会社員によると、事故直後に操縦者から「風にあおられて落ちた」と説明されたという。岐阜地方気象台によると、大垣市の午後二時ごろの最大瞬間風速は六・一メートルだった。
 
イベントは、最新のロボット技術に触れることができる体験型の「ロボフェスおおがき2017」。五日も開催するが、ドローンの菓子まきは中止する。』(中日新聞ウェブ版11月5日朝刊より)
 
この事故を受けて国土交通省航空局は今後の対策として、催し場所上空での飛行について包括申請を受け付けないこととなりました。
催し場所上空での飛行についての承認申請は個別申請となり、以下の事項の明記が求められます。
  1. 飛行の経路(範囲)及び観客席等第三者の位置並びこれら離隔距離
  2. 補助者の配置状況
  3. 催し時での飛行の高度
  4. 第三者への安全を確保する対策
           (第三者を保護するネットの設置、ケーブルによる係留等)
 
これまでは催しの内容や場所によらない一般的な対策をとっておけば良かったですが、今後は催しそれぞれの状況を勘案したリスク対応を航空局が個別に審査することになります。場合によって必要なリスク対応が変わることは当然で、催しの内容によっては承認されない可能性もあります。
 
関西国際空港や石川県で無許可飛行が目撃された後の今回の事故。中国では空港付近でのドローン飛行が続いていたことから登録制に移行したそうです。規制が厳しくなりすぎないようにするには利用者が信用を受けないといけません。
 
モラルを守った運航、無理のない運航を心がけましょう。
 
 
ドローン活用担当リーダー
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