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地上レーザー測量

我が社では、去年より地上レーザーを測量業務等に導入し、その可能性を日々模索しています。
( 新規導入した SX10 )

ハイブリッド測量

この機械1つで、従来のTS機能と3Dレーザースキャナ機能を搭載しているため、用途に合わせて切り替えながらの現場作業ができます。
例えば、蓋のかかった水路の敷高はレーザーでは計測できないため、トータルステーションで計測する。
これにレーザー計測した地上部の点群データを重ねます。
SX10だと地下部分も同じ装備で3次元データ化できますが、レーザー専用機だと別にTSで計測することになり効率が非常に悪くなります。

地上型3Dレーザースキャナを用いるメリット

効率化

大量の色付き点群が計測結果となることから、地形・地物の計測データによって、現地状況を網羅したデータを取得することが可能です。立体の写真のようなイメージです。
 これまでは熟練した測量技術者が測量図面を作成することを考えながら1点ずつ計測していましたが、数百万点~数億点の色付き点群の情報があることから大まかな計測でも帰ってから机上でデータ化が可能です。

視覚化

3次元データで業務を進めることで、『図面を読む』だけでなく『データを見る』ことができるようになります。VRやCGを取り扱えるようになったとも言えます。これまで写真や2次元の図面で説明していたものをVRやCGでの説明に変えることで、顧客との認識共有が容易になることが期待できます。

計測データの活用事例

若杉山遺跡

3次元点群データをもとに、3Dモデル作成から立体模型製作を担当しました。
(「古の採掘遺跡サミット2020年10月17日」 (https://www.youtube.com/watch?v=wpPwQ2bobog)で展示されました。)

山城東祖谷山線

落石対策工事に伴う、仮設用クレーンの配置検討

断面図の作成

計測データから任意の断面図を作成することができます。「工期間近で対策範囲を追加・・・」とか「協議の結果で線形が変更・・・」となった場合でも、3次元点群測量をしておけば、机上で断面を追加・再作成することができます。

斜面対策における対策範囲の決定

急峻な斜面の場合、平面図は表現ができず、断面図では少し変わった位置では形状が全く異なるという問題がありました。点群データ・面データを活用することで設計サイドの意図が伝わる資料作りができます。
↓平面図:対策したい範囲は示されているが、どのような考えで対策範囲が設定されているか分からない。
↓点群データ:対策したい範囲は急勾配の肩部(左2箇所)や崩壊跡(右1箇所)であることが説明しやすい。

当社における地上型3Dレーザースキャナの活用の目標

  • 地上型3Dレーザー等を活用することで、これまでの測量の概念を変える効率的かつ精度の高い業務を行うこと。
  • 当社の携わる全ての分野(測量、地質調査、設計、補償コンサルタント)においてスタッフ全体のICTリテラシーを向上させる。計測するだけではなく、計測データを活用できることを目指す。
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